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​研究テーマ

研究キーワード

*イネの生育にアーバスキュラー菌根菌が与える影響の遺伝・生理・生態学的研究(基盤研究C  2 0 K 0 5 9 9 5)(Eco-physiological and genetic study of effects arbuscular mycorrhizal fungi on rice growth) (2020-22)
イネとアーバスキュラー菌根菌(AM菌)の共生について、第1に、AM菌のイネへの感染による共生系の形成と作物生産性が、培地の水分の変化 によって変わりうる仕組みを、分子レベルから組織・個体・群落レベルで明らかにする。節水栽培・乾燥ストレスに対して、共生系が適応性・ 抵抗性を発揮することを検証する。第2に、イネの根の形態・内部構造、水分適応性に関する諸形質の遺伝的変異と、AM菌との共生関係につい て、明らかにする。根中心柱の太い準同質遺伝子系統、水稲と陸稲品種、日本在来種コアコレクションを用いて、幼植物検定と圃場試験により 、分子・組織・個体・群落レベルでAM菌のイネへの影響を明らかにする。

*アーバスキュラー菌根菌感染の種間・種内の差に着目した作物改良基礎研究(基盤研究B 2 3 H 0 2 1 9 2)(Crop improvement study on inter- and intra- specific variation in infection of arbuscular mycorrhizal fungi) (2023-27)

  • アーバスキュラー菌根 arbuscular mycorrhiza

  • 共生 symbiosis

1 菌根菌と根の研究

       Mycorrhiza and root study

研究紹介

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2. 水不足と稲 Rice under water limitation

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研究紹介

  • 節水栽培 Water-saving cultivation

  • 耐乾性 Drought resistance

*遺伝的改良と先端フィールド管理技術の活用によるラテンアメリカ型省資源稲作の開発と定着(SATREPS 2014-18)
(Development and adoption of Latin American Low-input Rice Production System through Genetic Improvement and Advanced Field-Management Technologies)www.jst.go.jp/global/kadai/h2505_colombia.html
コロンビアでは等高線畔(タイパ)による無代掻き乾田直播栽培が多いが、灌漑や化成肥料を大量に投与している。そこで、水生産性、窒素利用効率を定量し、資源利用効率の改善のための研究を行っている。
*穀物の旱魃応答指数の生理・遺伝・生態学的解明(科研 2011-2014)
(Ecophysiological and genetic studies on drought response index (DRI) among cereal crops)
開発途上国の天水農業での旱魃が起こりやすい地域での、適応品種や遺伝子型を明らかにするために、イネなどの穀物の「旱魃応答指数」(drought response index; DRI)の生理・遺伝・生態学的解明を行った。DRIは伝統的な育種法の中でトウジンビエやイネなどの耐乾性の選抜指標として着目されてきたもので、収量ポテンシャルやフェノロジーでは説明できない旱魃抵抗性の指標とされている。本研究では、DRIの生理・遺伝的基盤を明らかにした。ハイテク技術の早急な導入が困難である多くの途上国でもDRIを導入することは比較的容易にできる。

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*アジアの脆弱な稲生態系の地域内不均一性と品種選択に関する研究(科学研究補助金 2016-2019)
Studies on variety selection and regional heterogeneity of fragile rice ecosystems in Asia
生産基盤が弱く環境ストレスのリスクが高いアジアの地域の脆弱な稲生態系において、系内の水・土壌・塩分条件や生産リスクの分布・勾配と、それに伴う栽培・品種・生産の多様性(不均一性)を実態調査により明らかにします。研究対象は、灌漑基盤が弱く干ばつや洪水被害に遭うカンボジアの水田、塩水遡上の影響を受けているベトナムのデルタ水田、干ばつ被害に遭うインドのため池灌漑水田です。輸出市場を含めた米の流通の増加による収益性の変化と、気候変化による生産リスクの増大とを踏まえて、農家の品種や技術の選択がどのような影響を受けているかを明らかにします。アジアの地域の脆弱な稲生態系での、持続可能な稲作モデルを提案します。

*ベトナムの高窒素利用効率稲のための局所施肥管理法構築に関する栽培学的研究(飯島藤十郎財団 2016-17)
(Agronomic study for site specific fertilizer management for nitrogen use efficient rice in Vietnam)
*南インド・タミールナドゥ州における稲作研究とサステイナビリティ(AGS 2012-13)
(Rice research and sustainability in Tamil Nadu, South India)
*アジア農村地域における伝統的生物生産方式を生かした気候・生態系変動に対するレジリエンス強化戦略の構築(環境省 2011-13)
(Strategy to enhance resilience to climate and ecosystem changes utilizing traditional bio-production systems in rural Asia)
*気候変動・極端気象が東南アジア農村の子どもの景観認識に及ぼす影響(研究企画推進費 2011)
(Effects of climate variation・extreme climate on landscape perception of rural children in Southeast Asia)
*カンボジア天水田のヘテロな水環境での多面的機能と稲作改良モデルの構築 (科研 2008-2011)
(Development of model of improved rice farming and multifunctionality of rainfed lowlands with heterogeneous water environments in Cambodia)

  • フィールド・農家調査 Field & farmer survey

  • 食糧農業統計解析(Food and Agricultural statistics analysis)

  • 栽培・品種 Cultivation, varieties

  • 生産技術選択 Choices of production technologies by people Drought resistance

3. 世界の持続可能な稲作の調査研究 Sustainable rice production in the world

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持続可能な稲種子生産システムのための地域比較研究は、商業化や技術革新の成果を適切 に利用・管理できる、公共性の損なわれない種子生産システムの確立を目標としている。 種子生産や採種事業は、農業に不可欠なものであるが、正常に機能していて当たり前 というような見方をされることが多く、研究課題としても取り上げられにくいものであった。品種開発に関連する基礎・応用研究が、作物学、育種学、バイオテクノロジーなどの 分野で非常に多く行われているのと、対照的である。それだけでなく、稲の種子生産に関する現状を把握するための基本データの開示が限定的で、都道府県間の比較をすることは 通常できない。本研究では、稲種子生産に関する供給源や、採種事業の行程に関して、定量的なデータを収集し、都道府県間、官・民、国際間の比較の事例研究を行い、それぞれ の地域と、地域の中の個々の品種・供給源について、種子生産の将来の可変性についてシナリオ解析を行う。

  • 公的種子生産 formal seed production

  • 原種・原原種 registered seed and foundation seed

  • 種子法・種苗法 Main Crop Seed Act, Plant Variety Protection and Seed Act

4 稲種子生産の比較研究

  Comparative study on rice seed production

研究紹介

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