地域資源評価研究室について
地域資源評価研究室,通称鴨下研です。
【当研究室を志望される学生のみなさんへ】
農学部の応用生物学専修(2025年度より農業生物学専修に改名)の学生は当研究室で卒業研究を希望することができます。国際開発農学専修の学生にも選択肢があります。
他大学の学生は、東京大学農学生命科学研究科、生産・環境生物学専攻の大学院入学試験に合格すれば、大学院生として当研究室に配属希望を出して、研究や演習の指導を受けることができます。事前にご相談ください。
外国人は、研究生として、または、入学試験に合格すれば大学院学生として、同じように研究や演習の指導を受けられます。生産・環境生物学専攻または国際開発農学コース(IPADS)に所属している必要があります。
代表教員のカバーする分野は、作物生理・形態・遺伝,農業生態,栽培、熱帯農業、有機農業、サスティナビリティサイエンスなどです。サスティナビリティ(持続可能性)について、学生の皆さんと共に考えられる場として、大学院講義や演習も担当しています。
学生は、専攻・専修、コース、アジアセンターなどに所属し、西東京キャンパスのグループなど、緩やかな連携の中で学業に取り組みますが、演習や研究は研究室の枠組みで行われます。代表教員の専門分野や研究関心、著作物をよくご理解ください。
【研究テーマ】
研究方法としては、実験系と調査系に、研究内容としては、作物・栽培に関する事柄と、技術の受容や評価のように人間の認識や社会的な面が多く含まれる事柄とに、大別できます。事情が許す場合は、海外で研究を行うこともあります。
以下はこれまでの研究例です。イネを中心に,節水栽培,耐乾性の改良をしてきましたが、最近は、種子法廃止後の種子生産システムや,アーバスキュラー菌根菌と作物の共生関係などに取り組んでいます。
<実験系>
・イネの根形態の遺伝・生理・生態学的研究 ・イネの耐乾性機構の解明 ・節水栽培の構築 ・窒素肥料の施肥効率の改良のための研究 ・菌根菌の作物生産のための利用に関する生理・生態学的研究
<調査系>
・持続可能な種子生産システムの設計のための研究 ・子どもの農業観 ・カンボジアの稲作改良 ・温暖化に対する天水田地域の農業普及モデルの考案 ・紅河デルタの稲作改良 ・南インドの寡雨地帯での作物生産の改良のための研究
【海外での研究】
2002年からタイ,2004年からカンボジア,2011年からベトナム,2012年からインド,2014年からコロンビアにも調査地域を広げて行き,持続可能な稲作の構築と農村地域開発のための研究を,現地の研究・技術者・農家と共に行っています(参考 http://u-parl.lib.u-tokyo.ac.jp/archives/japanese/tashiseisei6)。新型コロナウィルス感染症の拡大のため、海外調査ができない期間がありましたが、2023年以降、再開しています。学生として海外調査に参画する場合は、「海外安全」の講義の履修が必須です。安全・健康に気を付けながら、海外の農村や農業問題を見聞することを奨励しています。
最新情報